HEAT TREATMENT熱処理加工

材質・用途・大きさ、様々な製品に合わせて
焼き方・時間等を決め、対応させて頂いております。
- 雰囲気焼き入れ(バッチ炉)加熱し、その後冷却する工程です。酸化を防ぎ、材料の特性を向上させる事ができます。歪みを最小限に抑え 様々な材質の指定硬度に対応致します。
- 浸炭熱処理・窒化熱処理鉄鋼材料の表面に炭素を拡散させて硬化させるプロセスです。これにより、表面が硬くなり、内部は粘り強さを保持します。ギアやベアリングなどに使用します。
- 調質(ピット炉)焼き入れと高温焼き戻しの組み合わせにより、金属の硬さと靭性をバランス良く向上させる方法です。高い硬度と耐摩耗性、そして適度な粘り強さを持つようになります。
- ショット金属の表面に硬質粒子を高速で当てることで、表面を硬化させ、疲労強度を向上させます。耐久性や耐摩耗性が向上します。
- 焼きなまし金属を特定の温度に加熱し、その後ゆっくりと冷却します。この過程で金属の結晶構造が再結晶化し内部応力が除去され 素材の被削性が改善されます。
- 焼きならし金属を特定の温度に加熱し、空気中で自然冷却します。これにより、材料の微細構造が均一化し、内部応力が取り除かれます。
熱処理できるサイズ | 直径 | 長さ | 重さ |
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小さいサイズ | φ2mmから | 500mmまで | – |
大きいサイズ | φ500mmまで | 1100mmまで | 800kgまで |

TAIYO ECO SYSTEM導入
当社は、環境保護と安全性向上のため、新たに消煙装置を導入いたしました。この装置は、工場内の油煙を最小限に軽減させます。消煙装置の導入により、従業員の健康また周辺環境への配慮も強化しています。

品質検査
品質検査では抜き取りまたはテストピースにより硬度を測定、確認し検査表を付けており品質第一で取り組んでいます。
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標準組織の例
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炭素鋼系および鋳鉄、
鋳鋼の顕微鏡標準組織炭素鋼は鉄鋼の基本である。さらにその基幹となるのが凝固と変態である。実用鋼は標準組織のように整った単純な状態になると限らないが、それらを解析することによって過去の工程状態を判別し、使用についての良否を定めることができる。
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フェライト
白い地はフェライト(Fe)、黒い細い線はフェライトの粒界を示す。またフェライト地中の黒い点は介在物、若干大きいのはパーライト。
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マルテンサイトと残留オーステナイト
白い地は残留オーステナイト、その中にマルテンサイトの針状が現れる。
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マルテンサイトと球状セメンタイト
マルテンサイトと球状セメンタイト。白いセメンタイトがβマルテンサイトの地にでている。
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マルテンサイトと結節状トールスタイト
マルテンサイト(α+β)と一次トルースタイト(焼入れトルースタイト)の組織。マルテンサイトの地にトルースタイトが黒く結節状に現れるので一般に結節状(ノジュラー)トルースタイトいわれる。
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マルテンサイトとフェライト
地はマルテンサイト、白く見えるのはフェライト。
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脱炭組織
右側が表面の脱炭層、最表面は白くフェライトのみの状態を呈する場合もある
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加熱組織
フェライトとパーライト。フェライトは白く、パーライトは黒く粗大に現れ、少量針状に見えるのはウィッドマンステッテン組織である。
STEEL PROCESSING鉄工部


令和3年に鉄工部 創設
当社では高精度で加工するCNC旋盤QUICK TURN300を導入し加工も行っております。プログラムで工具の動きを制御し、複雑な形状や高い精度を実現します。
また加工と熱処理を当社で行うことによりコストを抑え効率化を図っています。
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作業工程の流れWork process flow